世界遺産登録間近のやんばる特集!『ヤンバルクイナ』を観察。絶滅危機の理由とは?

やんばる




おはようございます、こんにちは、こんばんは!
トッシー(@tossytabito)です。

前回は、やんばる地方で海が綺麗な所を紹介させていただきましたが、

沖縄北部の穴場ビーチはここがおすすめ!やんばる地方は山も海も綺麗!

2018.04.27
今回は、ヤンバルクイナ特集です!

やんばる地方には、数多くの大森林が残されており、
そこにしか生息していない固有生物がたくさんいます。
ヤンバルクイナも、その中の一つです。

これら「やんばる」の自然や動植物を守る為、
現在は、「やんばる国立公園」として登録されております。
そして、あの世界遺産にも申請中なんです!

もしかすると、近日中に世界自然遺産に登録されるかもしれない!
そんな、今話題の「やんばる国立公園」、そして、
ここにしか生息していない固有種の鳥「ヤンバルクイナ」について、
皆さまに紹介させていただきたいと思います!

そもそもヤンバルクイナって何!?
名前だけは聞いたことあるけど、どんな鳥!?

そのような印象しかない方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください!
私もヤンバルクイナについて、正直、多くを知りませんでしたが、
実際にヤンバルクイナに会い、色々なことを学んできました。

この記事を読んでいただくことで、一人でも多くの方に
“この子達を守ってあげたい!”という気持ちになってもらえれば嬉しいです!

世界遺産に登録間近!?ヤンバルクイナが住む沖縄北部「やんばる国立公園」

では、ヤンバルクイナの紹介を始める前に、
世界遺産に申請中の「やんばる国立公園」について説明をさせていただきます。

やんばる国立公園について

沖縄県の北部にある国頭村、大宜味村、東村の3つの村と
周辺の海域を合わせたエリアが、平成28年に「やんばる国立公園」に指定され、
自然の保護・管理がされています。

国内では33番目の国立公園の指定となります。
国立公園への指定に至ったポイントは以下の通りです。

国立公園に指定されたポイント
・国内最大級の亜熱帯照葉樹林やマングローブなどの大自然が今なお残っている。

・石灰岩が雨水や風により侵食された世界最北のカルスト地形が広がる。

・ヤンバルクイナやオキナワイシカワガエルなどの、ここにしか生息しない
多数の固有種が生息している。

世界遺産への申請について

世界自然遺産「奄美・琉球」として、ユネスコに申請しており、
早ければ2018年の夏に登録される可能性がございます。

申請している「奄美・琉球」とは、
大自然が残る【奄美大島】【徳之島】【やんばる】【西表島】の
4つの地域から成ります。
世界遺産に登録されれば、さらに、やんばる地方が注目されること間違いなしですね!

沖縄北部の国頭村にあるヤンバルクイナ生態展示学習施設に行ってみよう!

やんばる地方にしか生息していない珍しい鳥「ヤンバルクイナ」ですが、
なかなか目にすることは出来ません。

でも、会ってみたいですよね?

大丈夫です!ほぼ確実に、ヤンバルクイナに会える場所があるんです!
国頭村安田にある「ヤンバルクイナ生態展示学習施設」に行けば、
ほぼ確実にヤンバルクイナに会うことが可能です!
やんばる地方に訪れた際は、絶対行っていただきたいおすすめスポットです!

ヤンバルクイナ生態展示学習施設の場所


沖縄北部、ヤンバル地方の東側にある国頭村安田にございます。
この施設の近くには、国頭村では有名な「アダ・ガーデンホテル」があります。
安田の集落からだと、約5KMの距離で、車だと15分程度で行くことが出来ます。

ヤンバルクイナ生態展示学習施設の基本情報

開館時間、定休日、入館料は以下の通りとなります。

ヤンバルクイナ生態展示学習施設の基本情報
開館時間:9:00~17:00
定休日:毎週水曜日
入館料:大人500円、小中高生:200円
※本情報は予告なく変更となっている可能性もありますので、予めご了承願います。

ヤンバルクイナ生態展示学習施設の入館の流れ

駐車場に車を停めたら、まずは「安田くいなふれあい公園ビジターセンター」に入りましょう。

こちらが駐車場の前にある「安田くいなふれあい公園ビジターセンター」となります。

ビジターセンターの前にはポストと一緒に鳥のオブジェが!
この鳥はヤンバルクイナなのでしょうか?
でも、ちょっと違うような気がします・・・でも、芸術的で素晴らしい。


受付への案内看板は、ヤンバルクイナの形をしており、とても可愛いです!

入館したら、まずは、カウンターで入館料をお支払いしましょう。


カウンター近くには、ヤンバルクイナのグッズがたくさん売られていました。

入館料のお支払いが終われば、奥の出口から一旦、この建物から出ます。
外に出ると道なりに進みます。


道沿いには、パークゴルフ場が併設されています。
なんか面白い施設ですね!


そして、目の前の建物が、ヤンバルクイナ生態展示学習施設です!

建物の前には、結構リアルなヤンバルクイナ(造り物ですが・・・)がお出迎え。

では、いよいよ本物のヤンバルクイナにご対面の時です!

やんばるの固有種、飛べない鳥ヤンバルクイナの「キョンキョン」は元気な子

ヤンバルクイナ生態展示学習施設では、
1匹のヤンバルクイナが飼育されております。
その名も「キョンキョン」。とっても可愛い元気な女の子です!

好奇心旺盛、施設のヒロイン「キョンキョン」について

お待たせしました!ヤンバルクイナのお披露目です!

これが、ヤンバルクイナの「キョンキョン」です!
キョンキョンという名前は、一般公募で決まりました。
全国から800通ほどの応募がありましたが、
キョキョキョという鳴き声を出すことから、「キョンキョン」という名前に決まりました。

2011年4月19日、国頭村楚州という場所で、ヤンバルクイナの卵5つが発見され保護しました。

卵が放置されていた理由としては、ヤンバルクイナの繁殖期は3月~7月、
たくさん食べるものがある畑で巣を作ることがあるのですが、
畑の整備や草刈りによって巣が露出してしまうと、
ヤンバルクイナの親鳥は、卵を温めてしまうのをやめてしまい、
そのまま放置してしまう習性があるからだと推測されます。

保護から6日後の4月25日に人口孵化が成功。無事に5匹とも元気に生まれました。
5匹は環境省繁殖施設で育てられていましたが、
2013年9月にキョンキョンは、こちらの施設にお引越しました。
そして、現在まで、とても元気に過ごしています。
(他の4匹についても、環境省繁殖施設で、現在も元気に暮らしています。)

キョンキョンが暮らしている場所は、こんな感じです!

キョンキョンのお家です。
キョンキョンは、ずっと人間に育てられてきたこともあり、
殆ど、人間に警戒することがございません。
その性格から、こちらの施設で暮らすことを抜てきされ、
今ではアイドル的存在です。

タビト初!動画も撮って見ました!

ヤンバルクイナの食性について

ヤンバルクイナは雑食で、結構何でも食べるみたいです。
実は、つい最近まで、野生のヤンバルクイナが、どのような物を食べているのか
詳しく分かっていませんでした。
昆虫やミミズや植物の種などが良く食べているようですが、
一番の大好物はカタツムリのようです。

こちらの施設に住んでいるキョンキョンはというと、
とても健康的なご飯を食べています。
野菜や芋、果実などに加えてトキペットという、
トキ用に開発された人口の飼料も食べており、元気いっぱいです!

ヤンバルクイナは飛べないクイナ

ヤンバルクイナは、翼が有るのに飛べない鳥です。
なぜ、飛べないかというと・・・正しくは飛ぶ必要がなかったと考えられています。
やんばる地方には、ヤンバルクイナにとって天敵となる生物がいませんでした。
但し、それは過去の話・・・。今では、人間によって持ち込まれた脅威によって、
絶滅の危機になりました。
ちなみに、同じクイナ科のシロハラクイナは飛ぶことが可能です。

ヤンバルクイナは水浴び大好き!

ヤンバルクイナは水浴びが大好きで欠かせません。

夏場は1日に3~4回ほど、冬場は1日に1回ほど水浴びをします。
水浴びをして身体を綺麗にするのは、寄生虫が付きにくくする為だと
言われています。

ヤンバルクイナを絶滅から守ろう!やんばる地方での運転はロードキル注意!

やんばる地方固有種のヤンバルクイナですが、
なぜ、環境省の施設で飼育をされているかと言いますと、
どんどん個体数が減り、絶滅の危機があったからです。
絶滅危惧に至った背景は、残念ながら我ら人間が原因となっています。

ヤンバルクイナ絶滅危機の原因① 外来種マングースの侵入

ハブと戦うことでも有名なマングースですが、
もともと沖縄本島には存在しない動物でした。
100年以上前に、ハブ対策として、人間の手でマングースが那覇で放されましたが、
天敵のいないマングースはどんどん数を増やし、北上し、やんばるに到達、
ヤンバルクイナを捕食しています。
ヤンバルクイナは、もともと、天敵がいない環境でずっと生活してきましたので、
敵に襲われることがなく、飛ぶことも出来ません。
その中で、急に肉食の哺乳類に襲われることになり、逃げきることが出来ず、
かなりの勢いで個体数を減らしてしまっています。

現在は、行政がマングースの駆除活動に力を入れており、
少しずつですが、やんばる地方のマングースの個体数は減りつつあります。

マングースは昼行性、ハブは夜行性ということで、マングースは、ほとんどハブを
捕食することがなく、結局、ハブ対策にもならず、
人間の手で生態系を乱しただけであるとも言われており、
駆除対象のマングースも被害者ともいえます。

ヤンバルクイナ絶滅危機の原因② 犬・猫の侵入

飼いきれなくなった犬や猫を捨てる行為は、全国的にも問題となっていますが、
こちらの場所では、その行為により、大きく生態系の乱れ、
ヤンバルクイナの絶滅の危機を招いています。

人間によって、やんばるの森に捨てられた犬・猫は、
生きるためにヤンバルクイナを捕食しているのです。
マングース侵入の事例と同様、飛ぶことが出来ないヤンバルクイナは、
逃げ切ることが出来ず、個体数を減らしています。

犬・猫の気持ちになってみても、長い間、一緒に過ごしていた家族に
急に森の中に捨てられ、パニックになってしまい、
生きるために精一杯だと思います。

やはり、一番悪いのは人間なのです。
責任をもって最期まで犬・猫を飼うことが、自然環境も守ることに繋がっています。

ヤンバルクイナ絶滅危機の原因③ カラスの増加

上述したマングースなどとは違い、カラスは、元々、やんばる地方に
生息していた在来種となります。
しかしながら、人間が進出するエリアが広がると共に、
カラスも同じようについてきており、やんばる地方のカラスの数が増えてしまいました。
それに伴い、ヤンバルクイナや、その卵がカラスに襲われる事態となっています。

確かに、やんばる地方を運転している時には、かなりの数のカラスを目撃しました。
これも、人間の影響が大きいと言われておりますので、
何か早急な対応が必要と考えます。

ヤンバルクイナ絶滅危機の原因④ ロードキル

上記の通り記述しました原因は、人間が行った行為が、
自然界に対して影響を与え、間接的に人がヤンバルクイナを危機的状況に
追い込んでいるのですが、直接的に人間がヤンバルクイナに影響を
与えるケースもございます。
それは、車による事故、すなわちロードキルです。

ヤンバルクイナは飛ばない為、歩いて移動しますが、
歩くスピードはかなり速く、急に道路に飛び出してくることもございます。
それにより、車と衝突し、命を落としてしまうヤンバルクイナは後を絶ちません。

2018年に入り、既に1匹のヤンバルクイナがロードキルの犠牲となっています。
昨年では、なんと30匹が事故にあっています。

やんばる地方のいたる所に、ヤンバルクイナの飛び出し注意の表札がございます。

特にやんばる地方では、緑に囲まれた人通りの少ない道を
長時間運転することになり、ドライバーさんもスピードを出し過ぎてしまいがちです。
スピードを落とし、安全運転するだけで、ヤンバルクイナとの事故は防ぐことができます!
やんばる地方で運転するときは、絶対に安全運転しましょう!

やんばる国立公園とヤンバルクイナについて まとめ

・自然豊かなで、ここにしかいない固有種がたくさんいる
やんばる地方は、平成28年に「やんばる国立公園」に指定され、
もしかすると、2018年夏に世界遺産に登録されるかも!
大注目のやんばる地方の動向に目が離せません!

・やんばる地方の固有種「ヤンバルクイナ」は、普段、目にすることがなかなか出来ませんが、
国頭村安田にある「ヤンバルクイナ生態展示学習施設」であれば、
ヤンバルクイナに会うことが可能です。

・ヤンバルクイナ生態展示学習施設で暮らすヤンバルクイナのキョンキョンは
人懐っこいアイドル的存在です。
タイミングが良ければ、水浴びしている光景も見ることが可能です!

・ヤンバルクイナは絶滅の危機に面しており、みんなで守る必要があります!
特に、やんばる地方で車を運転する時は、安全運転を行い、
ロードキルを防ぎましょう!

それでは、また次の記事でお会いしましょう!

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